子どもにアレルギーのような症状が見られたため、かかりつけの小児科で血液検査を受けることになりました。
これが我が子にとって、人生で初めてのアレルギー検査です。
検査を受ける本人はもちろんですが、実際には親である私のほうが緊張していたように思います。
採血は保護者が付き添えず、子どもは看護師さんに抱っこされて検査室へ向かいました。
「ちゃんとできるかな」
「泣いてしまうだろうな」
そう思いながら待っていると、部屋の奥から聞こえてきたのは我が子の大きな泣き声でした。
やはり人生初の採血は怖かったのでしょう。ギャン泣きする声を聞きながら、「早く終わるといいな」と祈ることしかできませんでした。
実際の採血時間は数分ほどだったと思いますが、待っている親にとってはとても長く感じられました。
ようやく検査室から戻ってきた我が子を抱っこすると、先ほどまで泣いていたのが嘘のように落ち着いた表情に。
子どもの気持ちの切り替えの早さには、本当に驚かされました。
一方で、親である私はしばらくドキドキが止まりませんでした。
血液検査の結果が分かるまでは、およそ1〜2週間かかると言われました。
その間は、
そんなことを漠然と考えていました。
この時点では、正直そこまで深刻には受け止めていませんでした。
「アレルギーがあっても病院に通いながら少しずつ食べられるようになっていくのだろう」
そんなイメージを持っていたのです。
そして、検査結果を聞くために病院を受診しました。
そこで先生から告げられた言葉は、私の予想とはまったく違うものでした。
「数値がかなり高いため、この病院では対応できません。アレルギー専門医のいる市民病院を受診してください。」
紹介状を書いていただくことになり、その場で頭が真っ白になりました。
「そんなに数値が高いの?」
「卵はもう食べられないの?」
不安ばかりが頭の中を巡り、帰宅してからも落ち着きませんでした。
市民病院の予約は取れたものの、受診日までは少し時間があります。
その数日間が、とても長く感じられました。
市民病院を受診するまでの間、私は毎日のようにスマートフォンで検索していました。
「アレルギー 数値が高い」
「卵アレルギー 治る?」
「食べられるようになる?」
安心できそうな記事を見つけても、次の記事では不安になる内容が書かれていることもあります。
気付けば検索を繰り返し、そのたびに心配ばかりが大きくなっていました。
今振り返ると、インターネットにはさまざまな情報がありますが、症状や治療方針は一人ひとり異なります。
当時の私は、検索結果に振り回されてしまっていたのだと思います。
そして迎えた市民病院での受診。
アレルギー専門医が、これまでの経緯や検査結果を丁寧に確認してくださいました。
そこで先生がおっしゃった言葉が、今でも強く印象に残っています。
「卵黄を少しでも食べられているなら、卵白も少しずつ慣らしていけば、食べられる量が増えていく可能性があります。一緒に頑張っていきましょう。」
その一言を聞いた瞬間、それまで張り詰めていた気持ちが一気に軽くなりました。
私は「もう卵は食べられない」と思い込んでいましたが、先生は「可能性はある」と前向きな見通しを示してくださいました。
もちろん、すぐに何でも食べられるようになるわけではありません。
それでも、「これからできることがある」と思えたことは、当時の私にとって大きな支えでした。
こうして、我が家のたまごアレルギーとの生活が始まりました。
病院で経過を診てもらいながら、自宅では医師の指導に沿って少しずつ食べ進める日々。
最初は分からないことばかりでしたが、一歩ずつ前に進んでいく毎日でした。
現在も無理をせず、その時々の状態を確認しながら取り組んでいます。
食物負荷試験や自宅での食べ進め方については、実際に経験したことを別の記事で詳しくご紹介したいと思います。
今回ご紹介した内容は、あくまでも我が家の体験談です。
食物アレルギーは、原因となる食品や症状の程度、検査結果、治療方針が子どもによって大きく異なります。
そのため、この記事は「こんなケースもあるんだな」という一例として読んでいただければ幸いです。
もし今、お子さんのアレルギー検査を控えていて不安な気持ちでこの記事をご覧になっている方がいたら、お伝えしたいことがあります。
当時の私は、インターネットで検索しては不安を大きくしてしまいました。しかし実際に救われたのは、専門医から直接いただいた説明と励ましの言葉でした。
気になることがあれば、一人で抱え込まず、医師と相談しながらお子さんに合ったペースで進めていくことが大切だと感じています。
この体験が、これからアレルギー検査を受けるご家庭の参考や安心につながればうれしいです。